2023年8月6日平和学習会
2023年8月6日は原爆の日でした。当教会では礼拝後に平和学習会の時間を持ちました。以下は教会員Eさんの、学習会の感想です。
8月6日、礼拝後に平和学習会が行われた。平和の語り部としてIさんが、亡くなったお父様の、長崎での被曝体験を話してくださった。
私が子供の頃、8月6日は登校日で(9日だったかも)学校で原爆の話を聞く日だった。小学生の私にとって、それは生々しく、恐ろしく、何年もその時の原爆の後の惨状が頭の中に残っていて、何度も思い返されて怖かった。
今日のお話は、その時以来はじめての、直接お聞きする原爆の話だった。
中学生のお父様が被曝し、全身にガラス片が刺さり、真っ黒になって、故郷の島原に一人で帰るなかでの恐怖や、痛み、助けられなかった赤ちゃんが自分を見つめる目の光、後悔など、原爆の恐ろしさを語られた。その体験談から、非人道的なその兵器を絶対に使ってはならないと感じ、反戦の思いを強くしたが、何よりも、死ぬ間際にお父様が、「この体験を語り伝える人がいなくなり、忘れ去られたら、人間は、もっと酷いことをする、人間は、やってみずにはいられない」と言って、井上さんに語り伝えることを託されたことに、戦争と人間のおそろしさを感じた。
最後に、井上さんは、ご自身の長崎での、経験を話された。子供の頃、まわりにいらっしゃった、被曝した方々のこと。火傷の跡が全身に残る方、顔が崩れてしまった方。考えてみればそういう方々の存在は当然なのだが、私は、思い至らなかった。
原爆の話は、怖い。子供には、トラウマになるかもしれない。でも、核兵器や戦争は、もっと怖い。そして始まる前にしか止められない。伝えなければならないし、声をあげていかなければならないと思った。平和を作るものとして生きていきたい。